クレジットカードの国際ブランドって、何のことか分からないので知りたい!
カード会社と国際ブランドはどう違うの?
あたしが持ってるカードは結局何カードなの?楽天?VISA???
こんな疑問にお答えします。
書いてる私
○ クレジットカード払い歴20年超の40代主婦です
○ カード払いを習慣にするだけで、毎年5万円以上の現金が手元に届いています
○ 苦手なことが多いですが、”自分に合うやり方”を模索しています
Visa・MasterCard・JCBなどの国際ブランドについて、クレジットカード生活を送るうえで必ず知っておいてほしい知識だけを、わかりやすくお話しします。
これからクレジットカードを作る方だけでなく、すでにクレジットカードを使っている方でも混同しがちな、国際ブランドとカード発行会社の役割の違いも、ていねいに整理します。
クレジットカード払いで効率良くお得になりたい方は、クレジットカードの基本知識として、ぜひ最後までお読みください♪
クレジットカードの国際ブランドとは?
「あなたのクレジットカードの国際ブランドとは何ですか?」と聞かれたら、自信を持って答えられますか?
国際ブランドについて、何だかよく分からないままクレジットカードを使っている方も、多いと思います。
確認していきましょう!
大切な3つの項目を区別しよう
クレジットカードによっては若干配置が異なりますが、下の例を参考に3つの項目を確認しましょう!
3つの項目のデザイン例
上のクレジットカードの場合は、クレジットカード名が①の部分の「ライフカード」、国際ブランドが②の部分の「VISA」、カード発行会社が③の部分の「ライフカード株式会社」であることが分かります。
上のクレジットカードの場合は、クレジットカード名が①の部分の「楽天カード」、国際ブランドが②の部分の「VISA」、カード発行会社が③の部分の「楽天カード株式会社」であることが分かります。
次に、多くの方が混同しやすいこの3つの項目について、違いがわかるように順番にお話ししていきます。
① クレジットカード名について
クレジットカードの名称です。日本では15,000種類以上ものクレジットカードが発行されていますが、それぞれ区別ができるように名前がついています。
クレジットカード名(ほんの一例)
JCBカードW / dカード / 東急カード / エポスカード
イオンカードセレクト / 三井住友カード(NL) / MUJI Card
セゾンカード・プラスビュースイカカード
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
セブンカードプラス / JALカード
② カード発行会社について
カード発行会社は、実際にクレジットカードを発行する会社のことです。「イシュア」と呼んだり、単に「クレジットカード会社」と呼ぶこともあります。
カード発行会社の主な役割は、カード会員の情報を管理したり、カード会員へのサービスを考えて提供することです。
■会員情報の管理
・新規会員を集める/入会手続き/入会審査
・クレジットカードの発送/カード利用明細の発行
・カード利用金額の立替え払い
・引き落とし、紛失・盗難に対する対応など
■サービスの提供
・ポイントシステムの運営/特典交換
・旅行保険・ショッピング保険の用意
・各種割引など
つまり、貯めるポイントの種類や、交換できる商品、万が一の場合の補償など、ユーザーがもっとも実感できるお得は、クレジットカード会社によって大きく異なるということを、知っておきましょう。
いくつか例を見ましょう。
東急カードの場合
こちらの東急カードを発行しているのは、東急カード株式会社です。
こちらのクレジットカードの会員は、東急カードが用意している付帯保険やサービスを利用します。また、カード利用額に応じて貯まるポイントは、「TOKYU POINT」です。
楽天カードの場合
こちらの楽天カードを発行しているのは、楽天カード株式会社です。
こちらのクレジットカードの会員は、楽天カードが用意している付帯保険やサービスを利用します。また、カード利用額に応じて貯まるポイントは、「楽天ポイント」です。
ライフカードの場合
こちらのライフカードを発行しているのは、ライフカード株式会社です。
こちらのクレジットカードの会員は、ライフカードが用意している付帯保険やサービスを利用します。また、カード利用額に応じて貯まるポイントは、「サンクスポイント」です。
③ 国際ブランドについて
今、日本で発行されているクレジットカードの多くには、国際ブランドが付いています。
例として、ライフカードを見てみましょう。
国際ブランドがついているクレジットカードの例
上のクレジットカードは、国際ブランドであるVISA(ビザ)が付いているライフカードです。
上のクレジットカードは、国際ブランドであるMasterCard(マスターカード)が付いているライフカードです。
上のクレジットカードは、国際ブランドであるJCB(ジェーシービー)が付いているライフカードです。
「国際ブランドは何?」と聞かれたら、右下のロゴを確認して、それぞれ「ビザ」「マスターカード」「ジェーシービー」と答えることができます。
国際ブランドの役割は?
国際ブランドは、世界中で支払いをするための決済システムを持つ会社のことです。それぞれの国際ブランドが、独自の決済システムネットワークを広げています。
そしてさらに、自分たちで構築した決済ネットワークを使ってもらうために、あらゆるクレジットカード発行会社にそのライセンスを提供しています。
こうして、クレジットカード会社は国際ブランドからのライセンスを受けることで、世界のあらゆる場所で支払いに使えるクレジットカードを、発行することができるようになります。
カードブランドとは?
国際ブランドとは別に、カードブランドと呼ばれるものがあります。カードブランドは、クレジットカード会社の独自のブランドのことです。
国際ブランドではないので、カードブランドだけでは海外で利用することはできません。
上のロゴは、楽天カード株式会社のカードブランドです。支払い可能クレジットカードにこのロゴがある店舗では、楽天カードを利用することができます。
上のロゴは、イオンカード株式会社のカードブランドです。支払い可能クレジットカードにこのロゴがある店舗では、イオンカードを利用することができます。
上のロゴは、三菱UFJニコス株式会社のカードブランドの1つです。支払い可能クレジットカードにこのロゴがある店舗では、DCブランドがついたカードを利用することができます。
国際ブランドをセットして使えるチャンスを広げる
楽天カードやイオンカードを発行しているクレジットカード会社が、日本全国や国外に決済ネットワークを構築するのは、至難のわざです。
しかし、カードブランドだけでは、支払いに使えないお店ばかりの、使いにくい(日常のさまざまな支払いをクレジットカード払いしたいと考えている場合)クレジットカードになってしまいます。
そこで、強い決済ネットワークを持つ国際ブランドもセットすることで、自社のクレジットカードを利用できるチャンスをぐーんと広げているのです。
国際ブランドが付いていない楽天カードを持っていても、楽天カード独自の決済システムを取り入れている店舗でしか、カード払いで支払うことができません。
一方、Visaのライセンスを取り楽天カードに付けて発行することで、日本だけでなく世界中の国や地域にあるVisaの決済システムを導入しているお店やサービス(=Visa加盟店)での支払いに、楽天カードを使うことができるようになります。
あるいは、MasterCardと提携しているライフカードを持っていれば、世界中のMasterCard加盟店でライフカード払いをすることができます。
知っておいてほしい国際ブランドをご紹介
国際ブランドには、7大ブランドと呼ばれるブランドがありますが、ここでは、その中でも日本人にとって特に知名度が高くて、そして使いやすい3つの国際ブランドを中心に、ご紹介します。
そして最後に、カードブランドと国際ブランドがどちらも付いていることで迷いがちな、「私が持ってるクレジットカードは何カード?」問題についてもお話しします。
主な3つの国際ブランド
VISA(ビザ)
MasterCard(マスターカード)
JCB(ジェーシービー)
これまでずっと、カード発行会社と国際ブランドは別ですよ。…とお話ししていましたが、JCBは例外です。
こちらのJCBカードWを発行しているクレジットカード会社はJCBです。そして、右下のロゴを確認すると、国際ブランドもJCBです。
JCBは、日本で唯一の国際ブランドです。自社の決済システムネットワークを利用したクレジットカードを発行するクレジットカード会社であると共に、ほかのクレジットカード会社にライセンスの提供も行う国際ブランドでもあるのです。
その他の国際ブランド
上でお話ししたVISA・MasterCard・JCB以外の国際ブランドとして、以下の3つをご紹介します。
まずは、American Express(アメリカンエクスプレス)とDiners Club(ダイナーズクラブ)です。
どちらも、質の高い特典や充実したサービスが人気です。その分、年会費が高めに設定されていて、特に富裕層に支持されている国際ブランドです。
次に、銀聯(ぎんれん)です。
こちらは、中国人民銀行の主導で作られた中国発の国際ブランドです。近年、中国国内を中心に急速に利用者が拡大しています。
このクレジットカードは何カード問題について
あたしが持ってるカードは、結局、何カードっていうのが正しいの?
楽天カード?VISAカード???
このことは、以前、わたし自身が感じたことのある疑問ですが、インターネットを眺めていると、案外同じ疑問を持っている方がいらっしゃいました。そこで、私なりの見解を記します♪
上のクレジットカードの場合、結論から言うと、楽天カードと呼んでもVISAカードと呼んでも、間違いとは言えません。
以前にこちらでお話しした内容からすると、クレジットカード名としては、(楽天カード株式会社が発行している)楽天カードですね。
ポイントサービスや会員のための様々なサービスなどは、楽天カードが用意したものを利用します。
国際ブランドであるVisaとMasterCardはクレジットカードを発行していません。繰り返しになりますが、カード会社い決済システムのみを提供する会社です。
VisaやMasterCardは、他のクレジットカード会社が発行したクレジットカードに決済機能としてセットされて初めて、VisaやMasterCardのロゴが入ったカードとなり、「ビザカード」や「マスターカード」と呼ばれてもおかしくない見た目ができ上がるというわけです。
正式に言えば、楽天カードに付いているVisaという決済機能ではありますが、その関係さえ理解していれば、これをVisaカードと呼びたくて呼んだところで、何の問題もありません!
まとめ:国際ブランドに関するモヤモヤを解消して気持ちよくクレジットカードを使おう!
これから新しくクレジットカードを作るときにも、今お持ちのクレジットカードを整理するときにも、知っておきたい国際ブランドの役割について、お話ししました。
クレジットカードでの支払いやすさをグーンとアップしてくれる国際ブランド。これを上手に使って、より幅広くカード払いをして、ますますお得になりましょう!